- material
- 柿
- collected place
- 嵯峨谷(和歌山県橋本市)
- collected period
- 2022年
和歌山県橋本市は柿の産地であり、私たちの地域でも多くの柿が栽培されている。果実としておおまかに大別すると、富有柿等の丸みを帯びた甘柿、刀根早生柿や平核無柿等の角ばった渋柿に分けられる。渋柿は炭酸ガスで渋を抜いて(タンニンを不溶性にして渋みを感じなくさせて)から出荷される。その他、里山には多くの柿の種類が存在しており、渋柿は吊るし柿や串柿として食べられている。(ご近所の方にいただいたアオソの干し柿はどんなお菓子よりも美味しかった……。)
柿の枝は折れやすいので登ってはいけないとよく言われるが、木材として製材すると比重が高く材としては強靭であることが分かる。なかには黒色の杢目が現れることがあり、高価で取引されるようだ。材林では栽培をやめて伐採した平核無柿の幹を分けていただいてストックしてある。