
材
材林では、「人と目の前のものとの関係」に着目し材についてリサーチを行っています。例えば木は木材になるために生えているのではなく、石は重しとなるためにそこにあるのではあるのではありません。それらはただそれぞれのあり方で存在し、それぞれの時間を生きています。人は、目の前にあるものの中に、自らの生活や身体、想像力との結びつきを見出すことで、それらを材として認識してきました。
古くからの暮らしが残る私たちの集落には、目の前のものを材として認識し、活用するための知恵が今も残されています。一方で、暮らしのあり方が変わるにつれて、それらの知恵は少しずつ失われつつあります。材林では、そうした伝統的な知恵を学びながらも、過去のかたちをそのまま再現するだけではなく、現代の感覚で解釈することを心がけています。時には材に導かれながら、手と目を使って考え、ものの性質や背景、そこから生まれる表現の可能性を探っています。
コラボレーション
材林は現地を拠点にするIsamu Hazamaが主催し、国内外から訪れたデザイナー/アーティストと有機的にコラボレーションしながらリサーチ・制作に取り組んでいます。現地には簡易製材機や木工機械、簡単な紙漉き設備や印刷機があり、移動や物流コストをなるべくかけずに現地で制作に取り組んでいます。限界集落という立地的な制約があるため、現在は招待ベースでのコラボレーションになりますが、私たちが収集している材にご興味のあるデザイナーやアーティスト、リサーチャーの方はお気軽にご連絡ください。
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山から里へ
材林では、山や集落の中で出会った材を、制作やリサーチの場にとどめるだけでなく、より広い関係の中へひらいていくことを大切にしています。国内外への展覧会等への参加するほか、材林で得た知見を活かし、リサーチを伴うプロジェクトなども積極的に参加しています。
エディション & プロダクト
偶然入手した材を起点に制作を行うという性質上、多くの作品がコレクティブルピース(一点物)となっています。しかし、一部の材(杉・檜・楮など)は継続的に使用することが山のメンテナンスにも繋がるため、安定的に入手できる材は複製可能なプロダクトとして加工することを進めています。また一部の制作物をエディション作品として複製するなど、広く頒布できるように心がけています。