- 材の名前
- 石
- 収集場所
- 嵯峨谷(和歌山県橋本市)
石は最も身近な重量のある材だ。里山の田畑はすべて石積みで階段状に整備されており、石垣を見るたびに昔の人の偉大さを感じさせられる。束石、重石(おもし)など、自然石の活用を日常的に観察することができる。
道祖神、お地蔵様、石碑など、宗教的に特別な存在が宿る対象としても石が用いられる。
当たり前ではあるが、同じ地域でも山から採った石はカクカク・ギザギザしていて、川辺で採った石は角が削れて丸っこい形をしている。改めて観察すると、川に近い地域の石垣は丸っこく、山間部の石垣はカクカクしていることに気がついた。