- 材の名前
- コンテナ
- 収集場所
- 農協
- 収集時期
- 2023年
私たちが住む里山では各戸が農地を保有し、規模や育てる作物は異なれどすべての家庭が農業を営んでいる。農業に欠かせない資材としてコンテナが挙げられる。昔は出荷など、ものを運ぶ用途としては竹籠が使われていたらしいが、すっかりコンテナに置き換わっている。
昨今はホームセンターでも格安のコンテナや軽いコンテナを見かけるが、常に紫外線を浴び激しく使われるコンテナは耐久性がものを言うらしく、やはり農協で購入するのが良いと教えられた。JAで購入できるコンテナはちょうど2kgになっていて、出荷の際はコンテナごと作物の重さを測り、マイナス2kgとするらしい。(私たちの近所のJAでは岐阜プラスチック工業株式会社のリステナーというコンテナを取り扱っていた。メーカーが違っても寸法は規格化されていてほとんどの場合スタックすることができる。)
色は黄色が最も一般的だが、最近は明るい青のコンテナもよく見かけ、赤やオレンジのコンテナも目にすることがある。一定の数をまとめて注文すると、側面に名前や屋号を入れてもらえたり、色をオーダーできたりするらしい。(岐阜プラスチック工業では基本色が黄と青、特注色としてオレンジ、赤、グレー、緑をオーダーできるらしい。)
一見同じコンテナだが、底の形状に複数の種類が存在する。ここでは、内容物の乾燥に適した網目状の格子になっているもの、底は閉じているが水抜き穴が空いているものの2種類が主に使用されるようだ。特に通気性が必要でない場合は、丈夫な後者のタイプを選ぶと良いとのこと。他には斜格子や格子が細かい形状などがあるようだ。格子状の方は丈夫さで劣るが風通しがよく、ひっくり返して座るとクッションのように働き座り心地が良かった。
そう、コンテナは決して物を運ぶためのものだけではなく、時には腰掛けになったり、板を渡して長椅子になったり、さまざまな使われ方をする。作業のひと休みに腰掛けるのはもちろん、大人数で打ち上げなどをする際は、手際良くコンテナを出してきて、椅子、テーブル、ビール入れに早変わり。コンテナの汎用性にはいつも驚かされる。