- 材の名前
- 民具・建具
- 収集場所
- 嵯峨谷(和歌山県橋本市)
民具はすでに完成されたものであるが、修繕やリメイクを前提に考えるのであれば材としても認識することができる。現代の生活では使われなくなり捨てられそうになったもののなかから、何かチャームを宿した民具を救出している。
いわゆる木造民家は修繕しながら長い間住み続けられている。修繕で取り替えられたものだろうか、今後の修繕のためにどこかからもらってきたものだろうか、多くの家では古い建具が保管されているのを見かける。しかし規格材が簡単に手に入り、工法も効率が優先されるようになった現在では古い建具を再生し新たに用いるということが少なくなっているように思われる。通常見ることができないホゾ穴や切り欠きからは、その材が持つストーリーを想像することができる。