- 材の名前
- 炭
- 収集場所
- 嵯峨谷(和歌山県橋本市)
嵯峨谷地区(和歌山県橋本市)では昔ながらの土窯で炭が焼かれている。山間部では冬の仕事として、古くから炭焼きが行われていたらしい。樹種は主にクヌギ、樫、コナラ(地元ではホソと呼ばれる)などの堅い木が使われるが、その時に手に入る様々な木が炭にされる。樹種によって火のつき方はもちろん、見た目の質感、硬さや割れやすさ、叩いた時の音などが異なる。単色の中では形や質感がより一層強調され、ひとつひとつの炭に違った美しさがある。炭焼きは丸一日火を焚き、10日から2週間ほど冷ました後に窯から炭を取り出す。通常取り出した炭は使いやすいサイズに鋸でカットするが、一部長いままの炭を譲っていただいて保管してある。