in memory of hinoki

竹尾地区(和歌山県橋本市)で大切に育てられていたヒノキ林が土砂崩れによって切り倒されることになり、それらを地元の人のご厚意でいただけることになった。株元に近い部分の年輪を数えてみると、1966年頃から輪ができ始めていることがわかる。比較的小ぶりな末の部分を手にとり、芯から赤身と白太の境界まで削りとることで本の形に仕立て、削りとった部位の年輪は数字として紙に表した。樹皮は表紙として、形成層の部分は見返しとして紙に漉き製本の仕上げとした。

制作
Isamu Hazama
制作年
2024
サイズ
約21cm × 12cm × 10cm(個体差あり)
表紙
檜樹皮紙(作者抄紙)
見返し
檜形成層紙(作者抄紙)
本文
檜、三椏紙(津山)
スピン
ヒノキ紐(柳利弘氏、柳昌子氏)
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